映画「ひろしま」40分余りも続く原爆投下直後の惨状は、想像を超えるものだった

人間は、忘れる能力がある生き物である。
過去の悲しい出来事、辛かった出来事を少しづつ忘れていくことが出来るから生きていけるのかもしれない。

でも、忘れてはならない事もある。

戦争をしてしまった愚かさ、そのために起こった悲惨なこと。

映画「ひろしま」を見て、改めてその思いを強くした。

敗戦から8年後に作られた映画「ひろしま」

映画「ひろしま」は、敗戦から8年後に作られた。
原爆投下直後の惨状を再現している。

広島市民9万人というエキストラが参加した。
そのなかには、実際にピカ(原爆)にあった人もいるのだろう。

松竹からは公開されなかった

当時、大手配給会社(松竹)からは公開されなかった。

なぜか?
映画を公開するには、三箇所を削除するよう指摘があった。

しかし監督の関川秀雄は、それを拒否。
そのため松竹からは公開されず、有志の手で日本各地で上映された。

その三箇所とは、

  1. 原爆を搭載したエノラ・ゲイに搭乗している人の回想シーン
  2. 病院でピカ(原爆)のために死んでいく女学生のシーン
  3. ピカで死んだ人の頭蓋骨をアメリカ兵に売るシーン

40分余りも続く原爆投下直後の惨状

8月6日朝。

小学校の朝の始まりの教室のシーンが映し出される。

次に、女学生がガレキをリレーで運んでいるシーン。

空からゴーという音が聞こえてきた。
「あ、これはBの音や、他の飛行機とは音が違う」(BとはB29のこと)と女学生。

この直後、ものすごい光があたり一面に広がった。

40分余りも続く原爆投下直後の惨状は、想像を超えるものだった。

現在は、戦争前の状況に似ている

いま、2014年。

戦争を体験した人が言っている。
今の状況は、先の戦争が始まる前の状況に似ている。

言論の制限、戦争を出来るように憲法、その解釈を変更していく。

このような映画を見て、改めて戦争の愚かさ、悲惨さを思い出すのは必要だ。

映画を見終わった後、出口に歩いていく途中で信じられない会話を耳にする。

夫「何も残らない映画だったなー。」
夫「お前、寝ていただろう」
妻「何か暗い映画だから、寝ちゃったー」

振り返ると、70代に見える夫婦らしい人。
もしかしたら、戦争を体験したかもしれない年齢だ。

同じ映画を見て、こんなにも感想が違う人がいるんだ。
今の政治家(せいじや)さんにも見て欲しいと思ったが、あまり意味は無いのかな。

Pocket

コメントを残す