海のめぐみ

2015年アワビ漁終了 巣潜り漁は、命懸けの仕事

本日、9月15日でアワビ漁は終了です。

昨日の深夜に、3日間の旅行から帰ってきました。
今朝は、旅行中気になっていたミツバチの内検作業をしていたのですが・・・。
友達からメール「今日は、旗上がりそうですよ。」
今日でアワビ漁は終わりなので、内検作業を中断して海に行ってきました。

うねりがあり、濁りもあるのでコンデションは悪い

実際に磯に入ってみると、波は高い。隣のサーフスポットでは、良い波が立って、潮も濁っています。コンデションは、良くありません。

まず最初に向かったのが、私のお気に入りの漁場。
縦に深く棚があり、大潮の時などはヒザくらいの水深になる。 毎年、一番最初にチェックする場所なのです。

今日も、アワビがいました。棚にアワビが並んで2ついます。
まず獲り易いアワビに磯ガネを差し込んでゲット。次に隣のアワビに磯ガネを差し込もうとするのですが、岩にガッチリくっついています。

アワビは、危険を感じると岩にピッタリとくっついてしまいます。こうなると、簡単には磯ガネが、アワビと岩の隙間に入っていきません。2度トライしたのですが、断念。

場所を移動して、アワビを探すのですがなかなか見つかりません。結局アワビ2個とトコブシ1個ゲット。サザエはまだまだ、たくさんいます。去年の今頃は、サザエもあまり見かけなかったのですが。海の中も毎年違いますね。

本日の獲物

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2個目のアワビは、獲るのに大変でした。

いつもは海草を掴んで身体を固定するのですが、掴んでいた海草が岩から剥がれてしまい、掴み辛い岩を手で掴みながらの作業。やっとアワビを剥がしたときには、息が苦しくなっていました。

やっと岩から剥がしたアワビを掴み損ない、岩の隙間に落ちてしまいました。一度水面に上がり、息を吸い再度落としたアワビを獲りに行こうと思ったのですが、その間にアワビは岩に張り付いてしまうかもしれません。そうなると、岩からアワビを剥がすことは困難になってしまいます。

息が苦しい中、落としたアワビを拾うことに。うー息が苦しいー。
やっとアワビを掴んで、一気に水面に。
ハーハー、ゼイゼイ。
巣潜り漁を始めて、一番チャレンジしたかも。

巣潜り漁は、命懸けの仕事

実際に巣潜り漁をする前は、簡単に獲物を漁協に売ってお金になると思っていました。
実際に潜ってみると・・・。
潜るのって苦しいー。

隣のエリアでは、アワビ漁の約4ヶ月間で800万くらい稼いでいる人もいるそうです。 私が管理しているHPの吉田さんの話では、勝浦では2人でコンビを組んで1500万くらい稼いでいるという。
そんな話を聞いていたので、50歳を過ぎて始めたなんちゃって海女ちゃんの私でも、20,30万くらいは楽勝だなと思っていました。

毎年、サーフボードを買えるなぁー。(笑)

ところが、そんな甘いことはありません。
簡単には、潜れません。私は頑張って潜っても4mくらい。
でも息が続かないので、水中で作業する時間は限られてしまいます。
稼ぐには、深く長い時間を潜らないと。私には、無理。

また、小さい頃から潜っているベテランでも、不慮の死亡事故はあるようです。
海草やロープに足が絡まったり、岩の隙間に閉じ込められたり。
その他、無理が祟って身体を壊したり。

端で見ているだけでは分かりません。
一潜りで、数万円も稼ぐなんていいなあと思っていたけれど。
命懸けの仕事なんです。
自分でやってみて、初めて分かりました。

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