読書感想

小商いのはじめかた 身の丈にあった小さな商いを自分ではじめるための本 伊藤洋志著

田舎に移住したいけれど、なかなか一歩を踏み出せない。その理由の1つに仕事が無いということがあげられる。

さて、ボクのことを振り返ってみると、移住した時の仕事はフリーのプログラマー。以前勤めていた会社から仕事を受けていた。

でも、東京から地方へ行けば、回してくれる仕事は少しづつ減って行くだろうと覚悟しての移住だった。仕事をくれているあいだに、早く次の仕事を作らなくてはと思っていた。

そのとき、誰かに雇われるということは、頭に無かった。サラリーマンは、もうゴメンだ。

次の仕事は、食に携わり一生続けていけるものをやりたい。そう考えて、プログラマーの仕事をしながら、ライフワークになるような仕事を模索しつづけた。このころは、暗中模索で苦しかったなー。

小商いのはじめかた

この本には、14人の具体例が載っている。仕事内容は次の通り。

  • 多肉植物・織物販売
  • 和風家庭料理店
  • 旅行プランニング代行業
  • ファッションデザイナー
  • 蒔絵師
  • 柿渋染
  • 移動本屋
  • ミュージシャン
  • イベント運営
  • 壺やきいも屋
  • 弁当箱専門店
  • 移動ケーキ販売
  • 山菜採集・和雑貨制作
  • 農家・パン屋・カフェ

まずは、やってみることが大事

この人達に共通しているのは、興味があり好きなことを仕事にしているということ。だからだろうか、みんなその仕事を楽しんでやっている。

それと、あれこれ考えないで、まずはやってみるというフットワークの軽さがある。失敗したらどうしようかなどと考えないで、一歩足を踏み出している。

この足を一歩踏み出すというのは、とても大事なこと。それによって確実に人生は変わってゆく。すると、それは面白い、素晴らしいと言って応援してくれる人が出てくる。もしかしたら、資金を援助してくれる人も出てくるかもしれない。

まずは、一歩踏み出すことだ。

もし失敗したら、出直せば良い。そのためには、借金しないで小さく仕事を始めるのが肝心だ。

ネット行商

たとえば、私は6月だけ梅を収穫しながら、作業の様子をレポートし、梅をネット販売しています。  ドンと大規模な産直サイトを立ち上げて販売するということではなく、TwitterやFacebookでうっかり見つけた人だけが買えるという、いわば「ネット行商」です。

このネット行商という言葉が面白い。

収穫したものを売るために、大規模な販売サイトを作るのではなく、ネットで見つけてくれた人だけに販売するというかたち。

この方法は、ボクもすぐに真似できるなあ。わかめやひじきを販売しようかな。

田舎で暮らすのに大事なことは、仕事を作ること

「田舎で暮らす際に大事なことの一つは、しごとをつくること。それはつまり、自分がどう生きたいかを考えるということ。お金は3番目くらいにおけば、だいぶ楽になります。儲けたいなら、こういう生き方はやめたほうがいいですよ。儲からないからね(笑)」

田舎に仕事が無いのなら、仕事を作れば良い。と、簡単に書いてあるけれど、それが難しいんだよね。

いま生活費を稼いでいる仕事があったら、その仕事を辞めないで、週末や空いている時間を使って、新しいやりたい仕事をやってみる。

そして、新しい仕事で食べていけるという目処がついたら、徐々にその仕事にシフトして行けばいいと思う。

なんて書いたけど、ボクはプログラマーの仕事をスッパリ辞めて、背水の陣で養蜂の仕事をスタートさせた。それは、3年くらい生活出来るほどの貯金があったから。

独身だったし、生活費もかなり切り詰めていた。水道光熱費は、だいたい基本料金で、暖房は薪ストーブのみ。そんな生活を見て、知り合いは仙人みたいな生活だとブログに書いていたっけ。

あ、話が脱線してしまった。本のことを書かなくては。

お金は3番目

そう、田舎で小さい仕事をしていると、大儲けは出来ない。自分が動いた分しかお金は入って来ない。

お金は3番目くらいの気持ちで、生きると楽になる。

そう考えると、自由な時間が手に入りやすくなる。

まとめ

ここで紹介されている人は、まだ発展途上の人も多い。生活できるほどの利益が出てないケースも有る。

でも、この本は自分でも、やれるかもと思わせてくれる1冊。ネット、SNSのおかげで小商いがしやすくなったのも大きい。

仕事を模索している人には、参考になる1冊かも。

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