健康に生きる 読書感想

「名医は虫歯を削らない」小峰一雄著 虫歯も歯周病も自然治癒力で治す方法

「歯が硬いですねー、なかなか削れない。歯が丈夫ですね」
歯の詰め物が取れたので、歯医者に治療に行っていて、先生に言われた一言。

そんなに丈夫な歯なら、削って欲しくないなぁ。
歯って、削ったら元通りにならないんでしょ。
これが、ホンネ。

そんなことを思っていたら、アマゾンで良い本見つけました。
「名医は虫歯を削らない」小峰一雄著という本。

え、虫歯って削らないでも治るの?
ホントなら、そういう治療を受けたいなー。

「名医は虫歯を削らない」小峰一雄著

著者の小峰先生は、埼玉県で歯科クリニックを営む歯医者さん。

 虫歯 は 削れ ば 削る ほど 悪化 する

小峰先生は、次のようなと驚くべきことを書いています。

長年歯科治療を行ってきた私が分かったこと、それは「虫歯は削れば削るほど悪化する」というとんでもない事実です。
みなさんは、虫歯を治してもらうために歯医者に行くと思いますが、もしその治療が原因でさらに深刻なトラブルを抱えること になったら、どうしますか?  
「本末転倒だ!」と納得できないことでしょう。  
しかし残念ながら、それが事実です。
私自身、多くの患者さんの治療を行ってきた結果、その現実を思い知らされ、愕然としました。
そして歯を治せないなら、 歯医者などやめるべきではないか、と思い悩む日々が続きました。

虫歯になったら、虫歯になった箇所を削って治療をするということを今まで信じてきましたが、そうではないらしい。

では、どうやって虫歯を治すのだろうか?

自然治癒力が虫歯を治す

人間には、もともと自然治癒力という能力が備わっています。

それによって、皮膚に出来た傷が自然に治るように、虫歯も自然に治るらしいのです。

長年、患者さんを見てきて、虫歯が自然に治ったケースも多くあったそうです。

ただし自然治癒を促すためには、ある程度の条件を整える必要があります。
その条件が厳しいため、多くの人の虫歯は自然治癒せず、痛みに耐えられなくなって歯医者で削ってしまうのです。

海外では20歳以下の歯を削らないことが常識

ですから小さいお子さんをお持ちの親御さんは、特に注意してあげてください。
実は海外では、20歳以下の子どもの歯は削ってはならないというのが常識になっています。
なぜなら成長期の子どもの永久歯を削ってしまうと、30歳までに抜歯することになる確率が大変高いということが、統計的にも明らかになっているからです。

ウチの子は、いま永久歯が生えてきているところ。

これから、もし永久歯が虫歯になったときに、どういう治療を受けさせれば良いだろうか。
悩むところだ。

歯を削らないと診療報酬がもらえない

それにも拘わらず、なぜ日本の歯医者はためらいもなく、若い永久歯を削ってしまうのでしょう。
なぜ予防に力を入れたり、できるだけ温存するなどの方法をとったりしないのでしょう。
理由の1つに、歯医者自身の知識不足があるかもしれません。
しかし実際のところ、現在の医療保険制度では歯を削らないと診療報酬がもらえないため、削らざるを得ないのです。

歯を削らないと診療報酬がもらえないって。

勘弁してほしいなあ。

日本の医療報酬制度は、ホントおかしい。

予防医療に力をいれて、虫歯にならない患者が多ければ医療ポイントも多くなる制度にすれば良い。

歯医者に限らず、他の医療でも予防医療に力をいれれば、薬漬けの患者も減るだろう。

ヨーロッパ諸国では、患者さんの虫歯を予防できれば報酬が得られ、虫歯ができて削らなければならなくなると報酬が減らされてしまう保険システムを導入しているそうです。
素晴らしいですね。

ちなみにヨーロッパでは、日本人のように治療痕だらけの歯は非常に珍しいそうで、ある日本人がスイスの歯医者に行ったところ、その治療跡の多さに驚き、院内の歯医者全員が集められて興味深く観察されたといいます。
それだけ日本の歯科事情は遅れているということかもしれません。

虫歯を削らずに治せる治療法ドックベスト療法

自然治癒力で歯が治ると言っても、糖質制限や砂糖カットなど虫歯が治るための環境作りが必要です。
これが難しい。

また歯が痛むときは、早く治して欲しいもの。

2006年小峰先生は、歯を削らずに虫歯を治せる画期的な治療法に出会いました。

それが、ドックベスト療法です。

ドックベスト療法とは

  • 殺菌作用のある銅2%と鉄2%、そして複数のミネラルが含まれたセメントを虫歯の穴に詰める
  • 虫歯菌が死滅する
  • 歯の再石灰化を促す
  • 治療時間は、わずか10分
  • 治療の痛みもほとんど無し

という夢のような治療法です。

でもなんで、こんな優れた虫歯治療が広がらないのか?

こんな記述がありました。

ドックベストについて書かれた多くの海外の文献を翻訳する中で、とんでもない論文を見つけてしまったのです。
そこには「虫歯が自然に治ったりしたら、患者以外は誰も利益が得られなくなるため、これらの事実は葬り去られた」と書かれていました
つまり、虫歯が自然に治るということが人々に知られると、歯医者をはじめ、歯科に関する企業は存在する意味がなくなってしまいます。そこで、この事実は伏せておくことになった、

ここでも、お金儲けが絡んでいるのですね。

ドックベスト療法のデメリット

  • 歯の神経の炎症がひどく痛みがある場合、すぐに痛みを取ることが出来ない
  • 日本では施術を行っているところが少ない

たいしたデメリットは、ありませんね。

気になる治療金額

ドックベスト療法は、保険診療対象外です。
いくら良い治療方法でも、高すぎては気楽に治療出来ないですよね。

虫歯1本の治療で、1~2万円ということです。

これは、そんなに高くないですね。
いや、安いかも。

今回歯の治療には、4,5回通ってトータルで1万5千円位かかりました。

ドックベスト療法なら、1回の治療で済みます。
歯医者への往復時間も馬鹿になりませんからね。

トータルで考えると、ドックベスト療法のほうが安いと思います。

それともっとも大きなメリットは、歯を削らないということ。

歯を削る治療を受けていたら、いずれ神経を抜き、歯を抜くことになるかもしれません。
その後の治療費を考えたら、ドックベスト療法のほうが安いです。

まとめ

もう歯を削る虫歯治療が怖くなりました。

本の巻末にドックベスト療法を受けられる歯医者の一覧が載っています。

それを見ると、鴨川の近くでは勝浦と君津にドックベスト療法を受けられる歯医者があります。

次は、そこの歯医者に行ってみようかな。

子供の永久歯が虫歯になったら、どうしよう。
いまいちど真剣に考えてみなくては。

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