マンガはアートだ
20数年間、自分で購入してまでマンガを読むことは無かったのですが、キンドルで本を読むようになってから、マンガを良く読むようになりました。
これには、自分でもビックリ。
「マンガは子供が読むものだから、大人がマンガを読むなんてハズカシイことだ」と思っていたのでした。
でも、いまは完全にそのような考えは撤回。
ストーリーと絵を組み合わせて作られるマンガは、大人も楽しめるアートだと考えるようになりました。(いまさらですが)
マンガを完成させるには、ものすごい労力が掛かるんだろうなと、素人ながら想像してしまいます。
購入の手軽さもマンガを読むようになった一因
本屋でわざわざマンガを購入しなくても、クリック1つでマンガをダウンロード出来てしまう手軽さ。
あと、アマゾンのリコメンド機能でマンガを次々に勧められてしまうので、ついつい読んでしまう。
そんなこんなで、アマゾンが勧めていた「まんが 新白河原人ウーパ!」を読んでみました。
2017年8月現在、6巻まで出ています。
またまた大人買いして、一気に読んでしまいました。
「まんが 新白河原人 ウーパ!」守村大著
作者の守村大(もりむらしん)は、1958年生まれのマンガ家。
47歳(2005年)のときに、福島県の山中に入植します。
「まんが 白河原人 ウーパ!」は都会の生活に疲れたマンガ家が、原人のように自給自足の生活をして行くさまを描いているマンガです。
無知だからできた
まず作者は東京ドーム1個分の広さの山を購入して、自分たちが住む環境を開拓していきます。
雑誌プレジデントのインタビューでは、次のように語っています。
「無知だからできた。当時、オレが知っていたのは丸太の組み方だけだったから。開墾がどれだけ大変か知っていたら、やらなかったかもしれないね」
憧れの暮らしを次々と実行
まさに、ボクが田舎に移住したらやりたいと思っていたことを次々と実行していくさまが素晴らしい。
マンガのネタのためとは言え、何も無い状態から暮らしを作り上げていくバイタリティにはビックリしてしまいます。
マンガで書かれているものをざっと上げてみると、
- 山の木を伐採して居住場所を開拓
- ログハウス作り
- 井戸掘り
- カマド
- 五右衛門風呂
- サウナ
- 養鶏
- 山菜採り
- 畑仕事
- 燻製
- 窯作り・炭焼き
- 渓流釣り
- 石窯
- 釣り竿作り
- 自然薯掘り
- 日本ミツバチ
- ツリーハウス
などなど・・・、田舎に移住したら、やってみたいと夢見ているものばかり。
ここに上げたことは、ボクも実際にやってみたり、やろうと思って調べたことばかりです。
田舎暮らし志向の雑誌や本で、良く特集していますよね。
作者は、これらをほとんど自力でやり遂げてしまう。ホントにスゴイ。
その過程をマンガに書いて仕事にしてしまのだから、まさに趣味と実益を兼ねているわけですね。
【夢のログハウス】漫画家・守村大の開墾から始めた超!セルフビルド https://t.co/WWfzUS1AJf pic.twitter.com/vVlUOFl43z
— BE-PAL編集部 (@bepal_staff) 2017年2月19日
2011年東日本大震災
2011年3月11日。
福島県で自給自足の生活を送っていた作者も、被害に会うことになります。
地震が起きたときの状況も、マンガで詳しく表現されています。
そして原子力発電所の爆発。
作者の住むところは、原子力発電所から約80kmのところ。
放射能の影響を受けることになります。
にもかかわらず、作者とその妻は、その土地にとどまることを選択するのです。
そして、放射能で汚染されているであろう山菜やイノシシなどを、まるで人体実験をするかのように今までとおり食べて生活していきます。
マンガの中では、ガイガーカウンターで周りの環境を計っているのですが、実際に放射能に汚染されていることが書かれています。
守村大「ウーパ!」福島に住む作者が震災直後、自宅に生えたタラノメを覚悟を決めてがぶりつくシーン。無謀かも知れないが、ジンと来る。この後、検査受けるも異常無し。 pic.twitter.com/A0RqcgzvMb
— daruma@妙花蘭曲_美味い酒 (@darumaz) 2016年3月30日
平成28年、ホールボディカウンターで検査を受けたところ、体からは放射能は検出されなかったということです。
良かった。
それ以前の数年間は、セシウムが検出されていたのですが、放射能が体から排出されたようです。
まとめ
田舎暮らしに憧れている人、必見。
メチャ面白いです。
Kindleがあれば、どこででも読書が出来ます。
スキマ時間に読書をすることで、読書量が増えました。
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