鴨川市の観音寺に、妻と娘と一緒に雛人形を見に行きました。
ここには、「勇子が愛でた雛人形」が飾ってあります。
畠山勇子は鴨川市に生まれました
畠山勇子は、慶応元年(1865年)現在の鴨川市前原に生まれます。
勇子は、「烈女・畠山勇子」と呼ばれるそうです。
烈女とは、行いや精神が強く、自分の信じた道を最後まで貫く女性のことを言います。
では、なぜ畠山勇子は烈女と呼ばれるのでしょうか。
大津事件とは
明治24年5月11日、ロシア帝国・ニコラス皇太子(後のニコライ二世)が、東洋遊覧で滋賀県大津に来朝した際、警備をしていた津田三蔵巡査が、皇太子の頭部めがけて斬りつけ、傷を負わせてしまいました。
これが、大津事件です。
勇子は、新聞などで天皇陛下が心を悩ましていることを拝察し、何とかして皇太子の感情を和らげ、国交に悪影響が及ばないようにするにはどうすればよいかを考えます。
「身分の低いものが大事を動かすには、死よりほかにとるべき道はない。」と勇子は決意します。
ロシア帝国・日本政府、それから家族宛に計十通の遺書を書き、列車で京都へ向かい、京都府庁の前で自刃します。
享年27歳。
鴨川にあっぱれな女性がいたんだなぁ。
感動しました。
勇子が愛でた雛人形。江戸時代のものだそうです。
この前に正座して、しばし見入ってしまいました。
畠山勇子が愛でた雛人形のまわりには、手作りの沢山のつるし雛が飾ってあります。
帰りに娘と菜の花畑に寄り道
菜の花が満開。良い匂いがするね。
観音寺
住所:〒296-0125 千葉県鴨川市横渚1133
電話:04-7092-3540