千葉県鴨川市のボクが住んでいる地域において、2016年素潜り漁が解禁されました。
今朝は、4時起きで採蜜作業。
連日の採蜜作業で、ちょっとお疲れ気味です。
10時頃に採蜜を終了して下山すると、漁協に赤旗が上がっているではないですか!
2016年素潜り漁、解禁の合図です。
あー、とうとう上がってしまったか。
今は採蜜で忙しいので、もう少ししてから解禁して欲しいと思っていたのですが・・・。
解禁したのならしょうがない。潜りに行きましょう。
採蜜後の疲れた身体で、素潜り漁に出掛けたのでした。
素潜り漁開始
軽トラを浜辺に止めてこれから潜る磯を見てみると、大潮直後の中潮なので、かなり潮が引いています。
ということは、なんちゃって海女ちゃんの僕でも簡単に獲物が穫れるのです。
潜る準備をして海に入ると、海水は温かい。
いいぞ、いいぞ。今日は身体が冷えないで漁が出来そう。
海水温度が低いときの漁は、かなり身体に堪える。
ここでは、ウエットスーツおよび水を通さないものの着用は禁止されているのです。
最初、水温が温かいと感じたけれども、1時間もすると、寒くて歯がガチガチしてきました。
潜るたびにアワビを見つけるので、もう少しやりたかったのですが、1時間で終了。
無理をして事故を起こしても「危険が危ないですから」(笑)
僕は山で稼がしてもらっているので、海ではほどほどにしましょう。
今日の収獲
1時間弱で、この収獲。海女ちゃんになって4年目ですが、1番の漁獲量でした。
今日は、潜るたびにアワビを見つけることが出来ました。
やっぱり解禁日は、たくさんいますねー。
だからこそ、採蜜後の疲れた身体を押してでも潜りにいくのですよ。
漁協へ行ってみました
アワビ、サザエの浜値はいくらなのか確認するために、午後3時過ぎに漁協へ行きました。
出荷はほとんど終わっているみたいで、漁協は閑散としています。
出荷されたアワビとサザエが種類とサイズに分けられて、生簀に保存されています。
良い状態を保存するために海水を絶えず流しています。
手の平大で肉厚の大きなアワビが生簀に保存されていました。
なんちゃって海女ちゃんの僕にしたら、こんなに大きなアワビは1年に1個獲れるかどうかという大きさのアワビです。
地元の友だちに聞くと、船で沖に行くとゴロゴロとこんなアワビがデポにいるそうです。
デポとは、岩の表面のことです。
浜に近い岩場では、岩の隙間や裏側にアワビがいることが多いのですが、沖に行くと岩の表面にアワビがいることも多いのです。
アワビ、サザエの浜値はいくらだろう?
本日の浜値は、黒アワビはキロ7,300円、サザエはキロ779円でした。
アワビはサザエの約10倍なのですね。
今日獲ったアワビは2kgなので、出荷すると14,600円です。
今日は1時間の漁なので、時給にすると14,600円!
なんとも割りの良い仕事ですね。
蜂飼いを辞めて、専業の海女ちゃんになろうかと思わず考えてしまいますよ!
農民、漁師、気質の違い
養蜂ではちみつが採れる時期は、春から夏。
それ以外の時期は、ミツバチのコンデション維持に努め採蜜時期に備えます。
米や野菜などのように長い間飼育して、やっとはちみつを収穫するのです。
でも海での漁は、違います。
収獲できるそのときまで海にお任せして、そのときが来たときに収獲するのです。
ここに農民と漁師の気質の違いが出来るのですね。
農民は長い間、手塩にかけて作物を育てて収穫する。
漁師は海にお任せして時がきたら収獲する。
農民は寡黙、実直で粘り強い。
漁師は奔放で楽天的。
僕のなかにはそんなイメージがあります。
鴨川で暮らして15年。
山の人、海の人と交流があるのですが、やはりそのイメージは間違っていないように思います。
海の人は江戸っ子のように「宵越しの金は持たない。」気質の人が多いように思います。
海に行けばいつでも金を儲けられるって感じかな。
ラテン的な乗りを感じるのです。
山の人は、一攫千金ということは望めません。
蒔いた種からしか、収穫は出来ないのです。
そのうえ、干ばつや災害により、十分な収穫を出来ない年もあります。
あ、漁師も豊かな漁場を維持するために、山の整備や稚魚、稚貝の放流に努めているのは知っていますよ。
ただ大雑把に農業と漁業の違いを述べたいから、そう書きました。
磯のみ
素潜り漁だけでなく、磯遊びでも活躍しますよ。
リーフブーツ
素潜り漁とサーフィンでも使えるように、サーフィン用のリーフブーツを買いました。