南房総の堤防で、ぶっこみサビキ釣りをした。
ぶっこみサビキは、上から順番にフロート、カゴ、サビキ、オモリで作られていて、オモリが海底に着いて仕掛けが流れにくくなる。
ウキサビキ釣りのように仕掛けが流れていかないので、釣り人が大勢いるときには重宝する。
朝6時半ころにバイクで堤防へ行くと、すでに7,8人の釣り人がいた。
海は少し波があり、東からの横風がちょっと強い。
曇りの予報だったが、青空が出ているのでありがたい。
堤防にいる人たちに挨拶を済ませ、さっそく用意をして堤防の外洋方面へ仕掛けを投げ入れる。
オモリが底に着いたのを確認して、カゴから寄せ餌をまこうと竿をあおると、どうも根がかりしてしまったようだ。
地元の人が言うには、このあたりは根がたくさんあるので仕掛けを底に着けると、すぐに根がかりしてしまうということだ。
だから、みんなウキを使っているんだと教えてくれた。
ボクは、ユーチューブでぶっこみサビキがよく釣れるのを見て、「よーし、爆釣だー」と単純に考えていたのだが、そううまくは行かない、その場所にあった仕掛けを選択しなければいけないという基本的なことを忘れていた。
気を取り直して仕掛けを組み直し、もう一度同じところに投げてみる。
やっぱり、根がかりしてしまう。
まあ、何事も経験、経験が大事なのだ。
いまは、やりたいことをどんどんやって失敗していく修行期間だと思っているので、釣りの引き出しが増えたと喜んでいる。
あきらめて外洋ではなく、堤防の内側で釣りをやることにした。
内側の方は、根が少ないのだ。
ヒラメをバラす
堤防の内側へ釣座を構え直して、15mくらいのところへ仕掛けを投げ込んだ。
オモリが底に着いたのを確認してから竿を三脚に掛ける。
すると、10秒足らずで竿先がグングンと引き込まれたので、あわてて竿を手に取るとズッシリと重い感じがする。
「んっ、また根がかりか?」と思ったのだが、リールを巻いてみると、またグイグイと竿先が引き込まれた。
やった、なにかが掛かっている。
「デカイの掛かったー」と叫ぶと、周辺にいるひと達5,6人が集まってきて、「そこ根があるから、もうちょい左に寄ったほうが良い」「お、このヒキはヒラメだな」とか声が飛ぶ。
みんなが注目するなか、足元まで寄せてきたところで最後の抵抗なのかグングンと深く潜ろうとしてきた。
竿をしっかり持って耐えていると、「プツンッ」という音がして逃げられてしまった。
呆然・・・。
仕掛けを上げてみると、伸びているサビキ針があった。
針が伸びて魚の口から外れてしまったようである。
「ドラグをゆるめて時間を掛けてやり取りすれば、サビキ仕掛けでも上げられたのになぁ」と言われた。
あー、残念、逃した魚は大きい。
その後、サビキにサバが2連で釣れただけで終わってしまった。
他のひとは、ちょぼちょぼ釣れていたので、やっぱりまだボクは下手なようである。
サビキ仕掛けの他に、手作りのイワシ塩漬けエサを付けた竿を投げ込んでいたのだが、そちらはエサが魚に食われて無くなるだけで釣れなかった。
釣行時間は、朝6時半からお昼までの5時間半。
いつものスキマ時間に釣りをするのと違い、のんびりとできたので、それはそれで楽しい時間だった。
ショゴ、アジ、サバ
釣友からショゴ(36cm)をもらった。
釣ったアジを泳がせてゲットしたものだ。
アジ3匹は、他のひとからもらった。
アジは刺身にして、妻と一緒に昼に食べたら、コリコリとして脂も適当にある。
やっぱり、釣りたてはウマい。
ショゴは、刺身とユッケにして夜にいただいた。
ショゴ、アジ、サバのアラでダシを取って、お味噌汁を作った。
これが魚の旨味がすごく出ていて、寿司屋で出てくるものにも負けない旨さだった。