「野菜の栄養をとるには、生野菜よりもスープにしたほうが100倍効率が良い」
本屋のなかをぶらぶらと歩いていると、そんなことが表紙に書いてある本が目に飛び込んできました。
野菜は生で食べるのが一番良い食べ方だと思っていたボクは、どんなことが書かれているのだろうかと興味をおぼえ、レジにその本を持っていったのでした。
「最強の野菜スープ」前田浩著
著者の前田浩さんは、抗がん剤の開発・研究をしている医者です。
ドラッグ・デリバリー・システム(DDS)研究では、世界的なパイオニアで第一人者。
(DDSとは、薬物をがん細胞のみに送り、薬物の効果を高め作用させるシステムのこと)
2016年にはノーベル賞候補にもなった、スゴイお医者さんなのです。
「がんの予防には野菜スープを食べるのが一番」と断言
がんの研究や治療にあたっている医療関係者は、がんを治すことはもちろんですが、それと同じようにどうしたらがんにならないかということにも非常に関心が高いと前田先生は言います。
そして前田先生は、「ガンの予防には野菜スープを食べるのが一番」と断言しています。
それは、科学的な根拠もさることながら、長年、毎日野菜スープを食べて自分自身で実感しているからこその言葉なのでしょう。
野菜スープがからだに良い理由
なぜ、生野菜より加熱した野菜スープのほうがからだに良いのでしょうか。
植物には、がん予防に効果のあるファイトケミカルが大量に含まれるそうです。
ファイトケミカルには、がんや万病の原因になる活性酸素を消去する強力な抗酸化作用があります。
その有益なファイトケミカルをからだに取り入れるには、野菜は生よりも加熱して野菜スープで食べたほうが効率的なのです。
野菜に含まれるファイトケミカルは、野菜の細胞壁のなかにあるので、歯でかんだり、包丁で刻んだりしただけでは細胞壁が壊れず、細胞の中の有効成分を取り出せないからです。
科学者の実験では、野菜をすりつぶしたものより、野菜を煮出した煮汁の方が、活性酸素を消去する働きは10~100倍強いことが明らかになっています。
「ビタミンCは熱に弱い」は誤解
でも、ビタミンCは熱に弱いはずではと思ったのですが、そうではないようです。
ビタミンCが壊れるというのは、実験室でビタミンC単体で加熱したときに大半のビタミンCが失われてしまうということだそうです。
加熱してもビタミンCが失われないのは、野菜に含まれるビタミンEやファイトケミカルなどさまざまな抗酸化物質の働きで、ビタミンCが安定して分解されなくなるのです。
最強の野菜スープのレシピ
本を読んだら、すぐにでも最強の野菜スープを作りたくなってしまい、とりあえず家にある材料だけで作ることにしました。
本に書いてある作り方は、簡単。
最強の野菜スープのレシピ
他種類の野菜を鍋に入れ、水を注いで煮るだけ。
野菜は、なんでもOK。
今回の最強の野菜スープの材料は、人参、じゃがいも、さつまいも。
本のレシピでは、水だけで煮るので塩やだしは使いません。
スロークッカーに5cm角に切った材料と水を入れ、1時間半煮込んでみました。
その後、ブレンダーでポタージュ状にして飲みやすくしました。
味見をしてみると、あまり美味しくない。
- 一番の失敗は、水が多かったので味が薄い
- 材料を、もう数種類入れたほうが良い
- 玉ねぎを入れたほうが甘みが出て良い
今回は、こんな教訓を得ました。
次回は、もっと美味しい野菜スープを作ろう。
▼今回使用したハンドブレンダー
▼以前書いたスロークッカーの記事
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最強の野菜スープのまとめ
これからしばらくの間、野菜スープを毎日の食事に取り入れていこう。
また、野菜を生で食べることで、酵素をはじめとする栄養素を取ることができるという考えもあるので、生野菜を食べることも大事。
良いということは、まず自分自身で試してみて、自分に合うか合わないかを感じることが大切です。