海辺の町に移住したら、漁業権を取得したいなあと思っていました。
海藻類や貝類を自給出来たら、楽しいだろうなーと。
千葉県鴨川市で、2013年に漁業権を取得しました
2013年に、千葉県鴨川市某地区の漁業権を遂に手に入れました。
支払った金額は、25万7千円。
これが高いか、どうか分かりません。
でも、なんと退会するときは、そのお金を返してくれるのです。
これは、取得するしかないでしょう!
漁業権があれば、どこででも漁が出来るわけではありません。
ボクは、鴨川市某地区の一部分だけで漁が出来ます。
指定された地域以外で漁をすると、密漁になってしまいます。
漁協で入漁鑑札を受け取るときに、
「家で食べる分だけ捕れれば良いんですよ」と言ったら、
「たくさん捕って、漁協に出荷してください」と言われました。
ボクは、漁で生計を建てている人に配慮して言ったのですが・・・。
しかし、漁協としてはたくさん出荷してくれたほうが、利益になるわけですね。
巣潜り漁の解禁時期は、本業の養蜂が忙しいのであまり潜ることは出来ないでしょう。
家で食べる分くらい、捕れればいいなぁ。(笑)
後日、隣町の漁師さんより、以下のようなご指摘がありました
潜りのことで食べる分だけ採るために漁業権も取得した
みたいな感じですが、それはNGなんですよ。
本来水揚げが目的ではない方は漁業権の審査対象外です。
漁協は水揚げしてもらえなければ成り立っていきませんし、
稚貝放流事業も水揚げの歩合の一部で賄っています。
厳しく言うと、水揚げしないで持って帰る、直売するなどは
密漁になってしまいます。今後は水揚げをして下さい。
その中から、傷の深いものなどおかずにするのが良いですよ。
ということで、漁協へ水揚げしなければいけないようです。
本当に無知は、罪です。これからは、水揚げしなければ。
漁業権取得までの流れ
まず、漁協に行って「漁業権が欲しいのですが、どうすれば良いですか?」と職員へ尋ねました。
職員「ここには、これからも住むのですか?」
ボク「はい、ずっと住むつもりです。」
職員「では、この申請書に記入して提出してください。」
申請書に記入して、漁協に提出。
記入項目は、名前、住所、電話番号、申請理由と簡単なものでした。
その後、組合員が受理するかしないか、話し合いがあるということです。
後日、受理されたと連絡がありました。
この地域は、取得は比較的容易なのかも
地元の知り合いに、漁業権取ったよと言ったら、
「何か地元に貢献しているんですか?」と言われました。
別に何もしていないけど・・・。
もしかしたら、誰でも取れるわけではないのかも。
でも、この地域は比較的取得は易しいようです。
隣の地域では、取得するのは難しいようです。
そういえば隣町に住む移住者仲間は、申請しても受理されないと言っています。
追記
後日、隣町の漁師さんより、漁業権取得についてのコメントを頂きました。
以下を満たした者は、隣町でも漁業権を取得出来るようです。
- 定住最低2年
- 持ち家で借家・賃貸は不可
- 地域に貢献(行事など)
- 水揚げが目的
明確なルールがあるのですね。
そういえば、隣町の移住者仲間の家は賃貸だったな。それがネックなのだろうか。
漁業権があると採れるもの
海藻類
- はば
- わかめ
- いわのり
- かじめ
- ひじき
- おにくさ
- とりあし
- どらくさ
- つのまた
- ほんだわら
- おおばつのまた
- ことじつのまた
- てんぐさ
貝類その他
- あわび
- なまこ
- えむし
- かき
お、タコは上記のリストに入っていない。漁業権無くても捕ってもいいんですね。
そういえば、磯では、タコ捕りの人を良く見かける。上手な人は何匹も捕っているみたいだ。
まとめ
漁業権を取得できたので、里海、里山の恵を享受できるようになりました。
これで、ボクは半農半漁の生活を送れる。
そうそう、これがボクの憧れていた田舎暮らしなのだ。
素潜り漁に備えて買ったもの
度付き水中メガネ
ボクは、視力が悪いので度付き対応の水中メガネを購入。
以下の商品に、度が付いたレンズを入れました。
磯のみ
素潜り漁だけでなく、磯遊びでも活躍しますよ。
リーフブーツ
サーフィンでも使えるようにサーフィン用のリーフブーツを買いました。
漁業組合員を2021年に脱退した。
南房総市に引っ越ししてからは素潜り漁はしていないので、実質5年間、漁をしていたことになる。
事前に脱退の届け出をして、その後、漁業組合の窓口に行くと払戻金を精算してくれた。
その場でポンと現金を手渡しでくれるところは、漁業組合は太っ腹だなと思った。
で、払戻金は、301,000円だった。
最初に支払ったのは257,000円なので、44,000円が上乗せされている計算である。
この低金利の時代に、なんと利回りが良いのだろう。
ホント、楽しい期間を過ごせたことに感謝している。